寒くなると体を動かすのが億劫(おっくう)になって家にこもりがち。
「冬太り」や「正月太り」といった言葉もよく耳にしますよね。
しかし、意外にも、気温が下がる冬場がダイエットのベストシーズンであることをご存じでしたか?
今回は、冬のダイエットのポイントやメリットをご紹介します。
実は夏より効果的!? 冬のダイエットで痩せやすいワケ
ダイエットや筋トレというと薄着になる夏を前にして意識する人がほとんどではないでしょうか。
寒さが身に染みる冬は外出が億劫になりますし、雪の多い地域では戸外での運動自体難しくなるでしょう。
そんな冬こそダイエットを行うべき理由はやはり「寒さ」にあります。
冬は、冷えた体を温めるために体は熱を作り出そうとします。
熱を作り出すのにエネルギーを必要とするため、基礎代謝が高まるのです。
一般的に、体温が1度上がると基礎代謝は12パーセントほど上昇するといわれます。
夏に比べて冬の基礎代謝は約6パーセント高まるともいわれています。
冬のダイエットの効果が出やすいのはこのためです。
冬のダイエット、成功の秘けつは「筋肉増強」!
冬のダイエットに欠かせない要素は「体が寒さを感じること」と「筋肉を鍛えること」です。
体が体温を調節しようとする機能を十分に引き出すには、暖房の設定温度があまりに高い室内でばかり過ごしていたり、必要以上に厚着をしていたりといった状況にあるのは好ましくありません。
室内で過ごすときは暖房の設定温度を少し低めに設定し、極度な厚着も避けましょう。
また、体が熱を作り出せないような状態では、体に脂肪を蓄えることで体温を保とうとしてしまい、ダイエットはうまくいきません。
代謝をアップさせるのに効果的なのが筋トレ。
筋肉量が増えれば体が作り出せる熱量も増えるので代謝が上がります。
冬のトレーニングで気を付けるべき3つの注意点
筋トレで筋肉量が増えれば、日常生活で消費されるカロリーが増えるため、それだけで大きな効果が得られますが、暑さでバテにくいという冬ならではのメリットを生かしたトレーニングを合わせて行うのもよいでしょう。
夏のように熱中症になる危険性が低くトレーニングに集中しやすいというメリットはありますが、逆に冬だからこそ気を付けるべきポイントもあります。
特に気を付けるべき3点についてまとめてみました。
1、ウォームアップをしっかりと行う
気温差が大きいと、脳は慌てて体温を調整しようとします。
血流量の急激な変化は心臓や脳などに大きな負担を与える場合があるため、体が十分に温まるまでは、保温力のあるランニングウェアやスポーツウェアで体温を保つようにしましょう。
また、夏場以上に入念なストレッチや準備運動を行うことで、寒さのために緊張した体をほぐし、けがを防止しましょう。
2、水分補給を意識して行う
夏のようには大量に汗をかかないため、冬は脱水状態にあっても気づきにくくなります。
空気が乾燥していることもあり、体の水分は思っている以上に奪われていきます。
特に喉が渇いたと感じていなくても意識して水分を補給するようにしましょう。
また、乾燥した空気で喉を痛めないようにマスクを利用するのも効果的な乾燥対策です。
3、体を急激に冷やさない
運動後には体を急に冷やさないように、汗を拭いたり乾いた服に着替えたりしましょう。
夏に比べて汗の量が少なくなるため、冬の汗の処理はおろそかになりがちです。
汗が乾くときには体温が奪われていきます。
あまり汗をかいていなくても、「体が冷えた」と感じる前に保温するようにしましょう。
ポイントをおさえた安全なトレーニングで筋肉量をアップさせて、効果的な冬ダイエットを実践しましょう。
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