サーフィンが上手くなる為に必要な4つのカラダの動きとは?

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自分の好きなスポーツという事で今回はサーフィンに必要な動作について考えてみます。
そう!東京オリンピックの正式種目となったサーフィンです。
今回はサーフィンが上手くなる為に必要なカラダの動きを機能解剖の側面から考えてみました。

 

 

サーフィンが上手くなる為に必要な4つの動き

 

サーフィンの基本動作

サーフィンを経験したことがない方からすると、ボードの上に立って波に乗っている姿を想像すると思いますが、立って波に乗る為にはその前段動作が必要になります。
基本動作4つ
1、水を押して前に進む『パドリング』
2、波の斜面を降りながら立ち上がる『テイクオフ』
3、ボードの上に立つ『スタンディング』
4、波の上を走る『ターン』
大きく分けるとこの4つ。
それぞれの動作に注目して必要なカラダの機能を考えてみたいと思います。

パドリング

手のひらで水を押して前に進む為の動作です。
ここで水をうまく押せない、進めないと波に乗ることがきません。
逆に効率よくパドリングができると楽々波に乗ることが可能になります。

パドリングに必要なカラダの機能

①肩関節の外転・肩甲骨の上方回旋
 →前方に腕伸ばしに伸ばし、水を捕らえる動き
②肩関節の内転
 →前方で捕らえた水を後方へ押し、ボードを進める動き
よくサーフィン雑誌などには「パドル筋を鍛える」なんて書いてあることがありますが、筋力をつける=パワーよりも、腕をラクに動かくすことができる柔軟性が重要です。
 

テイクオフ

パドリングで波のスピードに乗り、そこから立ち上がるための動作です。

素早く上体を起こし、脚を引き付けることで立ち上がる(スタンディング)につなげていきます。

 

テイクオフに必要なカラダの機能

①胸椎、腰椎の進展

→両手をボードにつき上体を立ち上げる動作

 

②股関節の素早い屈曲動作

→ボードに立ち上がるために脚を体に引き付ける動作

 

ここでは背骨の柔軟性と下肢の素早い動きが必要です。

①の状態を立ち上げるためには腕で上半身を持ち上げるため胸や二の腕の筋力も必要です。

 

 

 

 

 

スタンディング

テイクオフでボードの上に立った後です。

水に浮かぶ不安定なボードの上でバランスを取らなくてはなりません。

ここでは動作というより、状況に合わせてバランスをとる必要があります。

 

スタンディングに必要なカラダの機能

 

①股関節の屈曲

→脚を開き、お尻を落とす動作です。

水から受ける不規則な動きを股関節を曲げることで吸収しバランスを取りやすくします。

 

②足裏の固有受容器を活性化

→ボードに立っているときにバランスをとる受容器。

立ち上がった後、ボードに触れる唯一の接点は足の裏です。

足の裏は固有受容器と言って前後左右上下のカラダの動きを感知し、バランス制御するための感覚受容器が多く

備わっています。

 

 

 

 

 

ターン

安定したスタンディング姿勢が取れた後は、水の上でターンを繰り返していきます。

水の上でターンを行うためには重心移動が必要です。

重心移動に必要なカラダの動きは・・・

 

ターンに必要なカラダの機能

①胸椎の回旋

→みぞおちのあたりから動かし、上半身の向きを変える動作

 

②股関節の回旋

→胸椎の回旋と同様、カラダ全体の向きを変える動作

 

③股関節・膝関節の屈曲、進展

→左右の重心移動

 

良くカラダをひねる動きをするときに「腰をひねる」と表現されることが多いですが、カラダの機能では腰(腰椎)は約5°程度しか動かないんです。動きの狭いものを無理に動かそうとすることで腰痛などが起こりやすくなります。

それとは別に胸(胸椎)は35°程度動く可動関節です。カラダをひねる動きというのは腰ではなく「胸(胸椎)」がカラダの機能としては正解です。

 

そして、股関節を回旋させることで胸椎と連動しカラダの向きを変え、股関節・膝関節の屈曲進展で左右の重心移動を行いターンが可能になります。

 

 

 

 

 

まとめ

このようにカラダの動作で見てみると色々な動きが正しく連動することで、不安定な波の上に浮かぶボードの上に立って「波に乗る」という事が可能になります。

海での実践練習も大事ですが、思うようにカラダを動かすためには陸上でのカラダの動きを意識したトレーニングがとても重要ですね。

 

それぞれのトレーニング方法などについては今後のブログでご紹介しています。

 

 

 

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