筋トレで全身の筋肉を鍛えるうえで欠かせないとされるのが、タンパク質を豊富に含む栄養補助食品であるプロテインの摂取。
しかし、正しく摂取しないと体に悪影響を及ぼすことも。
プロのアスリートやボディビルダーにも愛用者が多いプロテインの、基礎知識と正しい摂取法をご紹介します。
筋トレをサポートするサプリメント・プロテインって何?
「プロテイン」とは「タンパク質」のことです。
「プロテイン」が含まれる栄養補助食品にはパウダーやドリンク、タブレット、ゼリーなどさまざまな形状のものがあり
日本ではこれらの補助食品のことを指してプロテインと呼ぶことが多くなっています。
プロテインに「筋肉増強剤」や「飲むとマッチョになれる薬」のようなイメージを抱いている人も多いようですが
これらはあくまでも栄養補助食品。
筋肉を作るのに欠かせない栄養素であるタンパク質を豊富に添加したサプリメントなのです。
1日の必要量を食事で摂取できるのであれば、プロテインを摂取する必要はありません。
また、「プロテインさえ摂ればムキムキになれる」といった劇的な効果を期待するのは間違いだといえます。
プロテインが愛用されるわけとは?
タンパク質は、肉や魚、卵や大豆などに豊富に含まれている栄養素です。
タンパク質を摂取したからといって、すぐに筋肉になるわけではありません。
体内に入ったタンパク質はアミノ酸に分解され、血流にのって全身へと運ばれます。
そして、体の各部を正常に保つために使われるのです。
筋肉を鍛えてビルドアップを目指す場合、通常の生活で必要とされる以上のタンパク質が求められます。
積極的に筋肉をつけたい場合は、1日に「体重×2グラム」のタンパク質を摂る必要があるといわれています。
体重が50キロの人なら100グラム、体重70キロの人なら140グラムのタンパク質を摂取すべきだということになります。
「タンパク質100グラム」というと、皮を除いた鶏むね肉で500グラム強、もめん豆腐で5丁分になります。
食事でこれだけのタンパク質を摂ることはなかなか難しく、摂取するとなると、同時に脂質などの余分な栄養素も摂ってしまうことに。
そこで、食事で不足しがちなタンパク質のみを効果的に摂取できるプロテインが有効なのです。
また、食品でタンパク質を摂取する場合に比べて、栄養補助食品であるプロテインで摂取した方が
一般に素早くアミノ酸に分解されます。
プロテインがボディビルダーやプロのアスリートに愛用されるのは、より早く、より効率的に
タンパク質を摂取できるからなのです。
筋トレ直後に適量を! プロテインの正しい摂取法
筋肉をつけるために欠かせないタンパク質ですが、どのタイミングで、どの程度の量のプロテインを摂取するのが
効果的なのでしょう?
筋トレでエネルギーを使い果たすと、体は不足したエネルギーを補うために、筋肉を分解してエネルギーを生成しようとします。
この分解を抑え、筋肉を増強するためには、筋トレ直後にタンパク質を補給する必要があります。
筋トレ直後が「プロテイン摂取のゴールデンタイム」といわれているのはこのためです。
さらに、筋肉をつけて体を大きくするためには、成長ホルモンの働きがとても重要です。
成長ホルモンが盛んに分泌されるのは睡眠時。よって、就寝の30分前あたりにプロテインを摂取するのがおすすめです。
また、人体が1度に吸収できるタンパク質は30~50グラムといわれており、それを超えると脂肪として蓄積されてしまいます。
過量なタンパク質の摂取は、その分解を担う肝臓に大きな負担をかけてしまうことにもなるため、適量を守って摂取しましょう。
筋トレとタンパク質の摂取は切っても切れない関係にあります。
筋肉の形成に欠かせないタンパク質を豊富に含む栄養補助食品・プロテインは、適切に摂取することで筋トレの効果を
グンとアップさせられる有能なサポーターとなるのです。
摂取量とタイミングを守って、効果的なプロテインの摂取を心がけましょう。
コメント