山道や土手などの自然環境を爽快に駆け抜けるトレイルランニング。
近年では、大きな大会も多数開催され、人気を集めています。
気になるトレイルランニングの魅力と、これから始めるにあたって準備しておきたい装備などをご紹介します。
トレイルランニングとは?
トレイルというのは、登山道や林道など舗装されていない道のことで、このような未舗装路を走ることをトレイルランニングといいます。
未舗装の大地を踏みしめて走る爽快感が魅力で、公道を走るランニングに比べてバランス感覚や足運びの工夫、ペースコントロールなどを求められる面白さも。基礎体力の向上や下半身強化が期待できるので、マラソンランナーのトレーニングにも活用されています。
初心者が最低限そろえたい装備は?
トレイルランニングでは自然のなかを走るので、安全に楽しむためにはそれなりの準備が必要です。
トレイルランニング初心者がまずそろえておくべき装備について知っておきましょう。
シューズは専用のものを!
シューズはトレイルランニング専用のものを使うのがよいでしょう。
滑りにくく、ソールが丈夫にできているなど、安全に走れるように工夫されています。主に感覚重視のものとクッション重視のものの2種類に分けられますが、初心者やロード用のシューズに慣れている人はクッション重視のシューズがよいでしょう。
軽くて機能性の高いバックパック
森や山など自然のなかを走るトレイルランニングでは、食事や水分、防寒具、着替えなど持ち物が多くなります。
できるだけ走りを妨げないバックパックを準備しましょう。
トレイルランニング用のバックパックは軽量で体にフィットするので背負っていても動きやすく、かつ、装備したものを取り出しやすく作られています。
大会に出場する際は5リットルほどのコンパクトなものがよいですが、初心者は8~12リットルほどのものを選ぶのがよいでしょう。
ウェアは動きやすく、丈の長いものがおすすめ
トレイルランニングのウェアは、基本的にはランニングのときと同じく動きやすいもので、ケガや日焼けを防ぐために上下ともに丈が長いものがおすすめです。さらに、山は天気が変わりやすいので、防水性、透湿性が高いレインウェアを持っていると安心。
Tシャツは速乾性が高いものを選び、冬にはフリースやウインドストッパーなどを何枚も重ねると体温調節がしやすくなります。
あると助かる便利グッズあれこれ!
水分補給にはハイドレーションパックがあると便利です。
走りながら水分補給できますし、中身が減ったときにかさばることもありません。
そのほかに、ケガをしてしまったときのためのばんそうこうやテーピングなどの救護セット、何かあったときに備えて懐中電灯や地図、コンパスなども持って行くようにしましょう。
いざ出陣! トレイルランニングの大会ってどんなもの?
好きな山や森を自分のペースで走ることに慣れてきたら、レースに参加してみたいと思うもの。
トレイルランニングの人気が高まるとともに、日本でもたくさんの大会が開催されるようになりました。
特に有名な2つのレースについて見てみましょう。
日本で最も歴史のある大会といえば富士登山競争。
制限時間の4時間30分以内に、標高差3000メートルを駆け登ります。
時間内での完走率は半数に満たないほど、トレイルランニングレースのなかでも特に過酷な大会です。
山岳界のレジェンドである長谷川恒夫氏の業績を記念して創設されたのが、トレイルランニング大会の草分け的な大会である日本山岳耐久レース長谷川恒夫CUP、通称ハセツネCUP。
24時間をかけて奥多摩の山岳地帯71キロを走り抜けるレースで、年々参加希望者が増大している人気のレースです。
トレイルランニングの基本は、山や森林を自分のペースで走ったり歩いたりして楽しむということ。ただし、ほかの登山者やハイカーに配慮し、基本的なマナーを守ることも大切です。
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